日中の蒸されるような感覚はいままだ変わらないものの、朝夕の纏わりついてくる風に秋の気配を感じるようになってきた。あっという間に9月である。
さて、ここではイタリアの情報をお伝えするという約束事がありながら今回、そして次回の2回に渡り、わたしの勝手を語らせていただきたい。
これまで多くのイタリア人アーティストを日本に連れて来ては、単独のコンサートやコンサートツアーなど行ってきた。ツアーとなると東北から鹿児島まで津々浦々を巡って、もう15年程経つのだろうか。自分自身が楽しみながら、また多くの方々に喜んでいただいてきた。
9月16日の敬老の日に郷里で大きなコンサートを行う。一週間後のことである。
日本人5人によるオペラアリアとアンサンブルのマチネコンサート。アーティストはみな日本を代表するものばかり。それぞれとの繋がりを思い浮かべると、やはりそのベースにはイタリアがある。
バリトン歌手、上江隼人氏との関りが一番深い。東京芸大を出たばかりの彼がミラノにやってきた頃からの付き合いなのですでに20年は経つのだろうか。友人の紹介でイタリアに渡った彼に住いの世話や生活するためのアドバイスしたことを今もよく憶えている。まだまだ二十歳そこそこだというのに、すでに黒光のする鳴る声があった。そのうち劇場関係者に見初められてパルマ王立歌劇場でタイトルを歌った“スティッフェリオ”は今も忘れられない。
こちらも古い話になるが、テノールの笛田博昭氏も彼が留学している時に知り合っている。ここでも紹介したことがあり、80歳を越えながらも奇跡の歌声を聴かせてくれていたソプラノ、リナ・ヴァスタ先生の愛弟子であった彼は、日本人テノールでは到底考えられないスケールと声色を持っていてそこに魅了されていた。ミラノで行ったコンサートではヴェルディのレクイエムのソリストとして登壇してもらっている。
実際面識はなかったもののソプラノの砂川涼子氏、コレペティトールの河原忠之氏もミラノで研鑽を積んだ日本を代表するアーティストである。河原氏のピアノを「目を瞑ればオーケストラの臨場感が伝わるようだ」と評するイタリア人もいるくらい、自在に変化するアゴーギクと音色の扱いが何とも素晴らしい。
メゾソプラノの山下裕賀氏のみ日本で知った歌い手である。昨年、三河オペラというレベルの高い市民が創りあげる舞台を聴いた折に、ベルシ役を演じていた彼女。その歌唱に圧倒されて、鹿児島まで来てほしいとオファーを出している。
とにかくもの凄いメンバーが鹿児島にやってくる。次号はどういうコンサートになったかをご紹介させていただきたい。
堂満尚樹(音楽ライター)
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ぜひご覧ください!
【残席わずか】
華麗なるメトロポリタンオペラ!ニューヨーク6日間
旅行日程:2024年11月21日(木)~26日(火)
旅行代金:778,000円~828,000円(2名1室/エコノミークラス利用/大人お1人様)
※【2公演鑑賞】《イル・トロヴァトーレ》または《ラ・ボエーム》のいずれかと《トスカ》鑑賞
または【3公演鑑賞】《イル・トロヴァトーレ》、《ラ・ボエーム》、《トスカ》鑑賞いずれかお選びいただけます。
■ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》
【2日目】11月22日(金)19:30開演 メトロポリタン歌劇場
指揮:D.カッレガーリ
演出:D.マクヴィガー
出演予定:A.ミード、O.ペトロヴァ、M.ファビアーノ、I.ゴロヴァテンコほか
■プッチーニ《トスカ》~METライブビューイング公演~
【3日目】11月23日(土)13:00開演 メトロポリタン歌劇場
指揮:X.ジャン
演出:D.マクヴィガー
出演予定:L.ダーヴィドセン、F.d.トマーゾ、Q.ケルシーほか
■プッチーニ《ラ・ボエーム》
【4日目】11月24日(日)15:00開演 メトロポリタン歌劇場
指揮:ケンショウ・ワタナベ
演出:F.ゼッフィレッリ
出演予定:A.ペレス、E.ポゴレルツ、D.ポポフ、B.ピンハソヴィチほか
上記のほか、下記の公演も鑑賞可能です。(別料金)
◆ニューヨーク・フィルハーモニック
【3日目】11月23日(土)19:30開演 デヴィット・ゲッフェンホール
指揮:Pヤルヴィ ピアノ:Y.ブロンフマン
ベートーヴェン《ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調》
ニールセン《交響曲第5番》
2025年1月~4月にかけての予定音楽ツアーのご案内♪
2025年1月~2025年4月にかけてのツアーを下記の通り予定しております。パンフレットを早めにご希望の方はどうぞお気軽にご連絡ください。(仮受付も承ります)
METシーズン前半のハイライト!
話題の新演出&METライブビューイング公演!A.ブルー&P.ベチャワ出演、壮大華麗な舞台も魅力の《アイーダ》、R.ラドヴァノフスキー&B.ジェイド出演!プッチーニの情熱溢れる名作《トスカ》、名旋律と劇的なドラマが融合したヴェルディの傑作《リゴレット》を鑑賞!
華麗なるメトロポリタンオペラ!ニューヨーク滞在6日間
[旅行期間:2025年1月22日(水)~27日(月)]
[旅行代金:798,000円 (2名1室/エコノミークラス利用/大人お1人様)]
※別途空港諸税・燃油サーチャージが別途必要となります
【鑑賞予定公演】
●メトロポリタン歌劇場
プッチーニ《トスカ》
指揮:X.ジャン 演出:D.マクヴィガー
出演予定:S.ラドヴァノフスキー、B.ジェイド、B.ターフェルほか
●メトロポリタン歌劇場
ヴェルディ《リゴレット》
指揮:M.ベニーニ 演出:B.シャー
出演予定:M.チオルディ、E.モーリー、L.カイエブ、P.パティほか
●メトロポリタン歌劇場
ヴェルディ《アイーダ》 ~METライブビューイング公演~
指揮:Y.N.セガン 演出:M.メイヤー
出演予定:A.ブルー、P.ベチャワ.、J.クタージ、Q.ケルシーほか
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*上記の他、ご希望の方には下記公演のチケット手配を承ります。(別料金)
・プッチーニ《ラ・ボエーム》
指揮:Y.N.セガン 演出:F.ゼッフィレッリ
出演予定:E.ブラット、A.ザハリア、A.ポレンザーニ、D.ビズィックほか
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音楽の都・ウィーンにゆったり滞在し、
ヨンチェヴァ&ベチャワ出演《トスカ》、ムーティ指揮「ウィーン・フィル」を鑑賞!
グラントホテルに泊まる!ウィーン滞在7日間
[旅行期間:2025年2月13日(木)~19日(水)]
[旅行代金:728,000円 (2名1室/エコノミークラス利用/大人お1人様)]
※別途空港諸税・燃油サーチャージが別途必要となります
【鑑賞予定公演】
●ウィーン国立歌劇場
プッチーニ《トスカ》
指揮:P.G.モランディ 演出:M.ヴァルマン
出演予定:S.ヨンチェヴァ、P.ベチャワ、A.マエストリほか
●ウィーン楽友協会
「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」
指揮:R.ムーティ
シューベルト《交響曲第4番ハ短調「悲劇的」》、ブルックナー《交響曲第7番ホ長調》
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*上記の他、ご希望の方には下記公演のチケット手配を承ります。(別料金)
・アンデアウィーン劇場
ベッリーニ《ノルマ》
指揮:F.ランツィロッタ 演出:V.ブルハトル
出演予定:A.グリゴリアン、A.アクメトチナ、F.D.トンマーゾ、T.ナズミほか
・ウィーン・コンツェルトハウス(大ホール)
「ウィーン交響楽団」
指揮:A.グレーターズ ピアノ:R.ブッフビンダー
R.シュトラウス《ピアノと管弦楽のためのブルレスケ ニ短調 AV48》
シベリウス《交響曲 第2番 ニ長調 op. 43》ほか
・ウィーン・コンツェルトハウス(大ホール)
「バイエルン放送交響楽団」
指揮:S.ラトル ソリスト:L.クロウ、A.シュエン
ターネジ《リメンバリング》、ブラームス《ドイツ・レクイエム》
・ウィーン国立歌劇場
ベートーヴェン《フィデリオ》
指揮:A.コーバー 演出:O.シェンク
出演予定:S.シュナイダー、M.スパイヤーズ、P.ケルナー、B.ターフェルほか
・フォルクスオパー
プッチーニ《つばめ》
演出:R.d.ベア ※指揮者・出演者は未発表
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2025年はベルリン・フィルが演奏するラスト・イヤー!
(2026年以降はザルツブルク・イースター音楽祭に復帰)
バーデン・バーデンイースター音楽祭鑑賞ツアー(予定)
[旅行期間:2025年4月17日(木)~4月24日(木)] (予定)
[旅行代金:9月下旬頃発表(予定)]
【鑑賞予定公演】
●プッチーニ 《蝶々夫人》 新制作
演出:D.リヴァーモア
指揮:K.ペトレンコ 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
出演予定:E.ブラット、J.テテルマン、T.クリストヤンニス、T.レルヴォリーノほか
●ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート
指揮:K.ペトレンコ ソリスト:K.コンラーディ、B.タイラー、S.コーンヘップ、T.ナズミ
ベートーヴェン 《交響曲第9番「合唱つき」》
●ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート
指揮:K.マケラ ピアノ: L.O.アンスネス
R.シュトラウス《アルプス交響曲Op.64》 S.ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番Op.30》
♪滞在中はアルザス地方の美しい街、コルマールやストラスブールなども訪れます。
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